虎は翼に愛される

剣の腕は超一流ながら無役の貧乏御家人・彦十郎と、
優秀な頭脳を持ちながら継ぐ家督もない貧乏旗本の次男坊・龍之介。
親友同士の二人が、お恵渡(えど)の町を舞台に暴れ回る――。
ディアプラス文庫「華は褥に咲き狂う」主人公・八代将軍光彬の祖父、あらゆるモノに愛されまくった、あの彦十郎の物語、開幕!!
【あらすじ】
貧乏御家人・彦十郎は、親友の貧乏旗本の次男坊・龍之介と共に御役に就けぬまま、日々時間を持て余していた。けれど弱きを助け強きを挫く彦十郎は町の人気者。ある日、見知らぬ易者から「神の寵を受けたのですね」と言い当てられる。事実、十一年前、彦十郎は天狗にさらわれたことがあった。彦十郎の希有な魂に惹かれた天狗・愛染坊によって神域に連れ去られたのだ。愛染坊は彦十郎を己の意のままになる人形に堕落させようとするが、彦十郎は命がけの賭けを持ちかける。相棒・地獄坊の取りなしもあり、愛染坊の誘惑に一年耐えきったら家に帰すと約束してもらう。
Characters
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榊原彦十郎(さかきばら・ひこじゅうろう)
貧乏御家人。18歳。天衣無縫で剣の達人。後の将軍・光彬の祖父。
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常磐龍之介(ときわ・りゅうのすけ)
彦十郎の幼なじみで苦労性の秀才。貧乏旗本の次男。
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愛染坊(あいぜんぼう)
天狗。絶世の美貌の持ち主で、彦十郎に執着する。
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地獄坊(じごくぼう)
天狗。愛染坊が唯一頭が上がらない。彦十郎の剣の師匠。
お知らせ
ディアプラス文庫「華は褥に咲き狂う」全8巻、大好評発売中!!
(1~4巻は電子にて配信中)
先生からのコメント
どうにか最初の危機を切り抜けられた彦十郎でしたが、まだまだ序の口。愛されすぎるがゆえの危機はまだまだ続きます。ここへきて宣告された意味深な予言が的中するかどうかは、ディアプラス文庫さんから発売中の『華は褥に咲き狂う』シリーズでわかりますので、BLがお嫌いでなければぜひ確かめてみて下さいね。