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作品紹介

椅子職人ヴィクトール&杏の怪奇録

[作] 糸森 環(いともり・たまき)
[イラスト] 冬臣(ふゆおみ)

椅子職人ヴィクトール&杏の怪奇録

杏のバイト先のオーナーは椅子オタクで、死にたがりで人類嫌いの変人美形で、おまけに店にはアレが出る……? 
ヴィクトールの語る椅子談義も楽しい、ふんわりオカルト&ほんのりラブ♡

【ストーリー】
十二月の期末テスト期間中、杏はバイトを休んでいた。テストが終わり、バイト再開二日目。杏が「TSUKURA」へ向かうと店の周辺をうろつく外国人男性と、さらに怪しい男性客と行き当たる。男性客のほうはヴィクトールの父の友人・岩上夏海で、夏海は「近々、不審者がヴィクトールの周囲に現れるかもしれないので気をつけろ」と警告してきた。杏の呼び出しで店に来たヴィクトールは、夏海の言葉をまともに聞かないうえ、なぜか杏をなじる。
ヴィクトールの辛辣な言葉にへこみつつも店内を掃除していた杏は、バイトを始めるきっかけになった、女幽霊に渡したはずの青いサンダルを発見する。そして現れた女幽霊を初めてきちんと見ると、彼女が外国人だとわかった。一方、店を一度去ったのちに戻ってきたヴィクトールは、女幽霊の顔を見て驚愕する。その後ヴィクトールが仕事に来なくなったと聞いた。杏は、室井の頼みで、次のバイトの日にヴィクトールを家まで迎えに行く。彼は不在だったが、倉庫にいるのではと考えた杏がそちらに向かうと、見知らぬ男が中を荒らしていた。杏はその男に拘束されそうになり、青いサンダルの女幽霊と小椋の元妻の幽霊に助けられる。男が去った後に現れたヴィクトールに倉庫での一件を伝えると、ひとまず警察に届けることになる。
事件の恐怖から数日学校を休んだ後、杏は警察署で二度目の事情聴取を受けてから「TSUKURA」へと向かう。そこで杏への仕打ちに後悔したヴィクトールによって、彼の過去について、そして杏への好意を明かされて……?

第一話「欺けるダンテスカの恋」 を読む

最新第七話「君のための、恋するアンティーク④-1」はこちらから

Characters

  • 高田 杏(たかだ・あん)

    高田 杏(たかだ・あん)

    オリジナルチェアを扱う「柘倉(つくら)」、及びアンティークチェアを扱う「TSUKURA」の両店舗でバイトをする高校生。霊感体質。

  • ヴィクトール・類・エルウッド(ゔぃくとーる・るい・えるうっど)

    ヴィクトール・類・エルウッド(ゔぃくとーる・るい・えるうっど)

    椅子工房「柘倉」及び「TSUKURA」のオーナー兼職人。霊を感じ取れるようになりつつある?

  • 島野雪路(しまの・ゆきじ)

    島野雪路(しまの・ゆきじ)

    椅子工房「柘倉」及び「TSUKURA」の職人見習い。杏とは高校の同級生。霊感体質。

  • 室井武史(むろい・たけし)

    室井武史(むろい・たけし)

    椅子工房「柘倉」及び「TSUKURA」の職人で、工房長の弟子。霊感体質。

  • 小椋健司(おぐら・けんじ)

    小椋健司(おぐら・けんじ)

    椅子工房「柘倉」及び「TSUKURA」の工房長。霊感体質。

  • 星川 仁(ほしかわ・じん)

    星川 仁(ほしかわ・じん)

    家具工房「MUKUDORI」のオーナー。ヴィクトールの友人で、よく厄介ごとを押し付けてくる。

  • 岩上夏海(いわがみ・なつみ)

    岩上夏海(いわがみ・なつみ)

    ディーラー。ヴィクトールの父の友人(自称・ヴィクトールの友人でもある)。

先生からのコメント

このシリーズもあともう少しで完結です。最後までお付き合い頂けましたら嬉しいです! それにしてもまだまだ暑いですね。

お知らせ

ウィングス文庫「椅子職人ヴィクトール&杏の怪奇録⑥ 遠雷、そして百年の恋について」は大好評発売中!!

[著者プロフィール]

【作】糸森 環

小説家 BD 9月7日 乙女座。 小説家。
主な作品に「花神遊戯伝」「かくりよ神獣紀」(KADOKAWA)、「恋と悪魔と黙示録」「お狐様の異類婚姻譚」(一迅社)などがある。
♦︎27時09分の地図♦︎
http://ash-map767.riric.jp/index.htm

【イラスト】冬臣

冬生まれ・AB型。 イラストレーター。
主な作品にシチュエーションCD「クリミナーレ!」シリーズ(Rejet)、書籍「真夜中あやかし猫茶房」(新紀元社)、「あやかしトリオのごはんとお酒と珍道中」(マイナビ出版)などがある。

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